About atelier QUARTER SEPTEMBER.

 atelier QUARTER SEPTEMBERはデザイン活動を通して環境問題を考えていくために設立された建築デザインスタジオです。

 CD-ROMのパッケージをはじめ、プレゼンテーション用のCGグラフィックス・Web Siteの制作等を行っておりますが、建築設計(特に木造建築)にも注力しています。

 木造建築にこだわっている理由は幾つかありますが、とりわけ大きな理由は【木材は二酸化炭素の貯蔵庫である】という点です。
 建物を創るときには、その材料を得るために多くのものを破壊し、膨大な熱量を必要とします。しかし、日本古来の木造建築においては“古材”を利用したり、木を伐採した場合にはちゃんと植林をするなどして、自然環境のバランスを取る仕組みを作り上げてきました。
 樹木は空気中のに酸化炭素を吸収し炭素として固定しています。その上、光合成の際に酸素を作ることもしています。そうして出来た木材=炭素を【建物】として保存し、伐採した場所に新たな樹木を植林すれば、その樹木は成長と共に二酸化炭素を吸収し酸素を生み出します。
 木材は燃やしたり腐らせたりしなければ、永久に二酸化炭素を閉じこめ続けます。そうするためにも人間が住み、手入れが出来る住宅を木造で作ると言うことが必要なのです。

 又、私達はVRML環境内における建築空間の設計に対しても強い関心を持っています。QUARTER SEPTEMBERは実際の建物を設計する資格を持ったアトリエですが、これ以上環境を破壊しないためには、「建設しない」ということを選択する場合も必要ではないかと考えています。

 私達の肉体が強く依存する、家や病院といった施設は非常に大切な物ですから、つくらないという訳にはいかないでしょう。しかし、例えば図書館のような情報の集積をするような空間は、この先、情報化が進んでいく過程によって、実際の空間は情報を格納しておく機能だけに留まり、その他の機能は電子空間上で成立する日がすぐそこまで来ているとは考えられないでしょうか。

 そのような未来を踏まえ、私達はVRML環境における建築空間を研究・設計しております。このような考え方に賛同くださる方、又、このような考えを具現化する機会を私達に下さるような方がいらっしゃれば、私達にメールを下さい。どのような小さな御依頼でも構いません、折り返し詳細のメールを送付させていただきます。


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